2008年6月8日 秋葉原
その日、世田谷のカトリック教会で行われる大学時代の恩師の追悼ミサ参列のため上京しました。
ミサの開始は午後2時。
少し早めにと、東京駅には11時31分に着きました。
ミサ会場の最寄り駅までは、JRと私鉄を乗り継いで約30分、教会まではそこから歩いて数分です。
30分ほど余裕を見て1時30分までに会場に到着するとすれば、東京駅を1時頃出発すればよいことになります。とすると、約1時間半の時間調整が必要となります。
そうなれば、目的地は当然、秋葉原です。そもそも、そのつもりもあって早めの電車を手配しました。
背広の内ポケットには、ネットで検索した秋葉原のショップの地図も入っていました。
当日、梅雨の季節なので雨の予報でもあれば傘を入れるためのバッグかリュックを持って行こうとも思ったのですが、幸い、梅雨の中休みで雨にあいそうもなかったので手ぶらで上京しました。
秋葉原を散策して、もし、何かを買ったとしても、ショップの袋を下げて教会に行かなければなりません。それはいささか不謹慎です。
数日前、遊び仲間と会ったとき、「電子パーツを秋月電子で買ってきましょうか?」と尋ねたのですが、今回は見送るとのことでした。
ミサ会場で昔の学生仲間に会えば、そのまま飲みに行って、帰りに秋葉原に寄ることは出来ないでしょう。
行くなら今しかありません。
少し悩みましたが、今回の上京の意味をわきまえ、そのままミサ会場に向かいました。
帰りには、やはり十数年ぶりに会った仲間と居酒屋へ行ってしまいましたので、結局、今回は秋葉原には行かずじまいでした。
事件のことは、3時過ぎに携帯に届いたメールマガジンで知りました。
もし、あのとき、不謹慎覚悟で秋葉原に寄り道していたら、
あるいは、遊び仲間のパーツの購入を約束していたがために秋葉原に行かなければならなかったとしたら、
それよりも、バッグを携えて上京していたら、確実に秋葉原に行ったことでしょう。
秋月で買い物して、ぐるっと回って明神通りから駅に戻るコースを小一時間ウィンドショッピング、その後ラジオセンターのパーツ屋を覗くといういつもの行動をしていれば、ちょっと早めに駅前に戻る必要がありますから、12時30分前後には、あの交差点にいたことになります。
ここ数年、出張も含めて上京した折、秋葉原に行かなかったのは、今回だけでした。
帰宅してから地図を見ながら考えたら背筋が寒くなりました。
今でも不思議なのは、秋葉原で買い物をするつもりがあったのにバッグを持っていこうとは思わなかったこと、そして、東京駅についてもなぜか秋葉原に行こうという気が起きなかったことです。
むしろ、東京駅に着いたとき、秋葉原に行かない理由を自分に言い聞かせていました。
# お亡くなりになった犠牲者の皆様のご冥福をお祈りするとともに、怪我をされた皆様の早期のご快復をお祈りいたします。
